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同じ食事なのに「吸収するカロリー」は違う?

同じ食事なのに「吸収するカロリー」は違う?

ポイントは食物繊維とナッツ!

「食べたカロリー=体に吸収されるカロリー」と思いがちですが、実はそう単純ではありません。 今回、過去50年の研究を整理したレビューにより、食事内容・年齢・健康状態によって、体が実際に利用できるエネルギー量(消化可能エネルギー・代謝可能エネルギー)が大きく変わることが示されました。
(※)出典:Advance in Nutrition(2026年2月26日)Digestible and Metabolizable Energy Intake in Humans: A Systematic Review|Advances in Nutrition
 

研究の内容は

1973〜2024年に報告された 23件のヒト試験 を対象に、食べたエネルギーのうち、
•どれだけ消化・吸収されるか(DEI)
•どれだけ実際に体で利用されるか(MEI)
に影響する要因を整理したシステマティックレビューです。評価には、食べ物・便・尿を燃焼させて熱量を測る「ボンブ熱量計」が使われた研究が対象となりました。
 

研究の結果は

•食べ過ぎても吸収率は大きく変わらない(便中のエネルギー排泄は増えるが、吸収割合は比較的安定)
•食物繊維・ナッツ類は吸収率を下げる(表示カロリーより、実際に体が使えるエネルギーが少なくなる可能性)
•時間制限食(いわゆる16時間断食など)の影響は一貫せず (研究間で結果がばらつき、明確な傾向はなし)
•高齢者・消化管疾患のある人では吸収率が低い傾向(特に腸管不全患者では大きく低下)
•70歳以上の健常者のデータは不足(今後の研究が必要とされています)
 

研究者のコメント

食事のエネルギーは「表示カロリー」だけでなく、 “どれだけ体に取り込まれるか” という視点が重要であることを強調。食物繊維の多い食事や健康状態の違いが、実際のエネルギー利用に影響することが体系的に示された点が意義とされています。
 

まとめ

同じカロリーの食事でも、体が使えるエネルギーは人によって、食事によって変わるという事実は、体重管理や栄養指導に新しい視点を与えてくれます。特に、食物繊維が多い食事は「表示より実質カロリーが低い」可能性があり、日々の食事選びにも役立つ知見です。
 


水谷俊江
/管理栄養士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

UPDATE : 2026.09.07

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