糖質のカロリーと甘さのカンケイ
基本、1gで4kcal。種類によっては0kcalも!甘さはさまざま。
単糖(ぶどう糖や果糖など)と二糖(砂糖、乳糖、麦芽糖など)、でんぷんは、1g当たり4kcalのエネルギー量を持ちますが、オリゴ糖や糖アルコールの多くは小腸で消化・吸収されにくく、大腸で腸内細菌による発酵を受けてから吸収されるため、1g当たりのエネルギー量は2~3kcalのものが大半です。
糖アルコールの一種「エリスリトール」は9割以上が小腸で吸収されるものの、代謝されずにそのまま尿に出てしまうため、エネルギーはほぼ0kcalと見なされます。このような性質を持つオリゴ糖や糖アルコールは、甘味料としても広く用いられています。
ちなみに体内でエネルギー源となる栄養素には、たんぱく質と脂質もありますが、これらはそれぞれ1g当たり4kcal、9kcalのエネルギーになります。
甘さが砂糖の数百倍でもカロリーゼロ?
糖質の甘さもさまざまです。例えば砂糖(ショ糖)の甘さを1.0とした場合、ブドウ糖は0.6~0.7、果糖は1.2~1.5、糖アルコールのソルビトールは0.6~0.7、キシリトールは0.6などなど。ちなみにオリゴ糖には、甘みではなく苦みを持つゲンチオビオースもあるんですよ!
甘味料として使われる、羅漢果やステビアといった植物由来の甘味成分は、砂糖の数百倍の甘さを持ちながらカロリーはほとんどゼロ。このほか酢酸から作るアセスルファムK、砂糖から作るスクラロースといった合成甘味料も、甘さは砂糖の数百倍、カロリーはゼロです。
参考: | 村上 洋、生物工学会誌、89、8、486-490、2011 |
UPDATE : 2015.09.18
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