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糖質制限は、食事誘発性熱産生をあげる?

こんにちは。佐々木です。

今日は、ちょっと小難しい話。
ゴメンサナイ・・。
でも、糖質に関心のある方だったら、きっと興味深い内容だと思います。
お付き合いの程、お願いします!

さて、本日の内容は、「食事誘発性熱産生」(特異動的作用ともいわれる)!
糖質制限を推奨されている方のブログなどを見ていると、
糖質制限を推す理由の2番目か3番目くらいに出てくるキーワードです。

ところで、食事誘発性熱産生とはなんでしょうか?
食事で摂った栄養素を分解したり代謝するときには、熱が必要となります。
そのときに使う熱(カロリー)が食事誘発性熱産生というもので、消費カロリーの1つです。

消費エネルギーといわれているものは、
「基礎代謝※1」+「生活活動代謝※2」+「食事誘導性熱産生※3」 の合計のことです。

※1 基礎代謝・・何もしなくても(1日中寝ていても)1日で消費される熱量(エネルギー消費)のことで、生きるために必要なエネルギー消費です。
※2 生活活動代謝・・歩いたり、運動したり、起きているときに活動することで消費する熱量のこと。
※3 食事誘導性熱産生・・食事をすることで、代謝等のために身体が消費する熱量のこと

一般的な人の割合でいうと、
「基礎代謝(60~70%)」+「生活活動代謝(20~30%)」+「食事誘導性熱産生(10%)」です。

つまり、1日2000kcal消費する人であれば、
1400kcalが基礎代謝、400kcalが生活活動代謝、200kcalが食事誘発性熱産生です。

slim waist

それで、なぜこの糖質jpで、食事誘発性熱産生の話をしているかというと・・。

糖質制限食がすすめられている理由の1つに、
食事誘発性熱産生が関係しているからなのです。

この熱産生は、栄養素によって違うことがわかっていて、
糖質で約6%、脂質で約4%、たんぱく質で約30%となります。
(例えば100kcalの糖質を摂ると、6kcalが代謝のために使われる)

これは、大きな違い!!
ZšO0sY'`

たんぱく質を摂ることで、食事誘発性熱産生があがり、だまっていても痩せやすい体に!!?
と、「糖質を減らして、たんぱく質を増やそう」との理論が成り立っているのです。

しかし、ちょっとよく考えてみてください。
いくら、糖質を減らしたからといって、糖質が0%でたんぱく質が100%の食事なんてないですよね?

 

チェックポイント

そこで、食事のバランスを様々に変えたときの、食事誘発性熱産生を調べた論文をみてみました。
日本でいうところの一般的な糖質摂取※4(薄い青色)をした人と、糖質制限(濃い青色)を行った人が、
何人かずつのグループに分かれて食事をして、食事によってどれだけエネルギーを消費したか(食事誘導性熱産生)を比較した論文の表です。

※4 日本の一般的な糖質摂取・・摂取エネルギーのうち50~70%を糖質で摂取している


table

(Westerterp KR, Nutr Metab (Lond). 2004;1(1):5.より筆者改編)

※1 食事パターンのCは炭水化物(糖質)、Pはたんぱく質、Fは脂質、Aはアルコールです。
※2 DITは食事誘発性熱産生です。

この調査のように、私たちが普段口にするのは、糖質、たんぱく質、脂質、アルコールなどが混合したものです。

一般的な糖質摂取も糖質制限も、食事誘発性熱産生に明確な違いがないのが分かります。

“食事”として考えると、やはり、糖質6%、脂質4%、たんぱく質30%というような単純な図式ではなくなってきてしまいます。 理論的には、確かにたんぱく質が多い方が、食事誘発性熱産生は上がりますが、“食事”として考えたときには、その差はわずか なものになってしまうのかもしれません。

 

私の見解

そもそも、食事誘発性熱産生は消費カロリーの10%程度です。
消費カロリーを上げたいのであれば、食事誘発性熱産生をわずかに上げることよりも、
筋肉をつけて基礎代謝を上げたり、日常的にこまめに動いて生活活動での消費を上げた方がいいかもしれませんよ。

佐々木由樹

東京都出身 女子栄養大学栄養学部卒業
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻 社会予防疫学分野 客員研究員

UPDATE : 2013.09.10

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