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生活習慣の力は、糖尿病予防を越える

生活習慣の力は、糖尿病予防を越える

今からできる「複数の慢性疾患を防ぐ」生活習慣

近年、「マルチモビディティ(multimorbidity)」という言葉が注目されています。 これは 2つ以上の慢性疾患を同時に抱える状態のこと。高齢化が進む中、糖尿病だけでなく、心血管疾患・腎臓病・呼吸器疾患などが重なり合うケースが増えています。
そんな中、JAMAに掲載された大規模研究(※)が、生活習慣の改善がこの“複数の病気”をまとめて減らす可能性を示しました。
(※)出典:Journal of the American Medical Association(JAMA)(2026年6月15日)
 

研究の内容は

この研究は、アメリカで行われた Diabetes Prevention Program(DPP)のデータを解析したものです。 対象は 前糖尿病の成人 1,173名。1996〜1999年に登録され、21年間追跡されました。
参加者は以下の3群にランダムに割り付けられました。

•生活習慣介入
•メトホルミン投与(2型糖尿病の治療に用いられる経口血糖降下薬)
•プラセボ
生活習慣介入は、 脂質を抑えた食事・週150分の運動・体重7%減 を目標としたプログラムです。
 

研究の結果は

研究結果:生活習慣介入は「複数の慢性疾患」を減らした
リスク低減の大きさは生活習慣介入は、プラセボと比べて 21%のリスク低減を示しました。さらに興味深いのは、糖尿病を除外しても、生活習慣介入の効果は残ったという点です。

つまり、生活習慣の改善は「糖尿病予防」だけでなく、 体全体の老化や慢性疾患の積み重なりを遅らせる可能性があるということです。

メトホルミンはどうだったのか?
メトホルミン群は、プラセボと比べて 有意な差はありませんでした。
これまでの研究では、メトホルミンは糖尿病予防に一定の効果があるとされてきましたが、 今回の解析では 「複数の慢性疾患を防ぐ」という観点では効果が確認されなかったことになります。
 

研究者のコメント

研究者は生活習慣の変化を徐々に行うことを勧めています。まずは可能な運動目標から始め、徐々に増やしていくこと。
また、短期的な解決策ではなく、長期的に維持できる健康的でバランスの取れた食事も重視しています。


水谷俊江
/管理栄養士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

UPDATE : 2026.10.05

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