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2025年版「日本人の食事摂取基準」速報

日本人の食事摂取基準

「日本人の食事摂取基準」とは

毎日の食事はどんな栄養素をどのくらいとればよいのか。その基準となるものが「日本人の食事摂取基準」です。
この基準は、国民健康・栄養調査や、健康の保持増進に関する調査や研究の成果を分析、その結果を踏まえ「日本人の食事摂取基準」として定められ、5年ごとに改定されます。

 

食物繊維「1日25グラム」を推奨

厚生労働省の有識者検討会は3月6日、エネルギーと栄養素の摂取基準を示した「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の策定に向けた報告書を、大筋でまとめた。食物繊維は成人で少なくとも1日当たり25グラムの摂取を推奨した。
報告書では、「少なくとも1日当たり25〜29グラムの食物繊維の摂取が、さまざまな生活習慣病のリスク低下に寄与する」と指摘。より多くの摂取で病気に罹患(りかん)するリスクを減らせるとの研究もあり、成人はこれまでより1グラム多い、1日当たり15グラム以上の摂取を推奨した。
※出典:2024年3月6日配信[JIJI.COM(時事通信社)]食物繊維「1日25グラム」推奨 来年版の食事摂取基準―厚労省検討会

2020年版の「日本人の食事摂取基準」では、食物繊維の目標量は18~64歳で1日あたり男性21g以上、女性18g以上とされていますが、2019年の「国民健康・栄養調査」の結果(※)をみると、20~29歳の平均16g、30~39歳の平均17gと目標を大きく下回っています。
(※)2024年3月現在最新

6日の報告書では、「少なくとも1日当たり25~29グラムの食物繊維の摂取が、さまざまな生活習慣病のリスク低下に寄与する」とまとめられています。

 

食物繊維の働き

食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑えるだけでなく、腸内環境を改善し便秘予防、咀嚼を増やすことで満腹感をもたらし食べ過ぎを防ぐなど健康を守る様々な働きがあります。
食物繊維を増やすには、主食には精白度の低い玄米や雑穀、全粒粉などにする、おからや豆類、芋類を1品入れる、野菜はごぼうやれんこんなどの噛みごたえのあるものを積極的に食べるなど、噛む食材を召し上がると食物繊維の摂取を増やすことができます。
是非、次の食事から意識して取り入れてみてはいかがでしょう。

 


水谷俊江
/管理栄養士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

UPDATE : 2024.03.18

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