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試験の日の朝、とるべき糖質は

試験の日の朝、とるべき糖質は

 

脳はエネルギーの大半をぶどう糖から得ています。

パワー全開で大切な試験に望むには、消化吸収に優れ、すぐエネルギーに変わる

ぶどう糖や砂糖がガツンととれる朝食がいい・・・。というわけではなさそうです。

 

食後すぐに血糖値が上がるような高GI※の朝食を食べた場合に比べて、食後の血糖値上昇が緩やかになる低GIの朝食を食べた方が、食後の注意力や集中力、記憶力が高く保たれるということが、10代の男女52人を対象に行った試験で示されました。

主な糖質源として、高GIの朝食ではコーンフレークや白パン、低GIの朝食ではりんごやミューズリー(ドライフルーツやナッツ、全粒穀類を混ぜたもの)を食べさせていて、合計の糖質量はどちらも75gでした。なお、朝食抜きの場合も、血糖値を急上昇させる朝食同様、成績はよくありませんでした。

 

血糖値の上昇と成績の関係

また、成人男女40人を対象に、朝食で白パンを食べた場合と、食物繊維を添加した白パンを食べた場合について比較した試験でも、同じような結果が出ています。食物繊維を添加した白パンを食べた場合の方が血糖値の上昇が緩やかで、認知機能テストの成績も優れていました。

※GIについては、糖質制限と低GIを参照してください。

 

食後に血糖値を急上昇させないことは、 肥満や糖尿病の予防や改善のためだけではなく、 脳のためにも大切なことなんですね。
参考: Cooper SB et al., Br J Nutr, 107(12), 1823-1832, 2012Nilsson A et al., Eur J Clin Nutr, 66(9), 1039-1043, 2012

UPDATE : 2015.09.18

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