欠かせないエネルギーの源
真っ先に使われるのは糖質。生きていくのに欠かせません。
動いているとき、考えているとき、そして寝ているときも。生きている限り、からだは常にエネルギーを消費し続けています。このエネルギー源になるのが、まず糖質です。
二糖類以上の糖質の多くは消化器官で分解されてぶどう糖に変わり、全身の細胞で使われます。脂質もエネルギー源になるのでは? もちろん、脂質も、そしてたんぱく質もエネルギー源として使われます。しかし真っ先に使われるのがぶどう糖なのです。
ぶどう糖は、生命維持に欠かせません。脳は、エネルギー源の多くをぶどう糖に頼っていますし、全身の細胞に酸素を届ける血液中の赤血球は、ぶどう糖しか利用できないんです。
使わない分はストック!
消化吸収されたぶどう糖は肝臓に入り、一部は、「グリコーゲン」と呼ぶ、ぶどう糖がいくつもつながった形となり、蓄えられます。
肝臓を通過したぶどう糖は全身に運ばれて使われますが、筋肉でもグリコーゲンに変わります。肝臓には約100g、筋肉には約400gのグリコーゲンを蓄えておくことができます。
それでも余った分は、脂肪細胞や肝臓で中性脂肪として蓄えられます。脂肪細胞への貯蔵量には、基本的に上限がありません。だから食べ過ぎてしまうと、太るんですね。
このような、「ぶどう糖を蓄えよ!」という指令は「インスリン」というホルモンが出しています。
参考: | R.A.Harvey 他 著,石崎泰 他 監訳,イラストレイテッド生化学 原著5版,丸善出版,158,2011 |
UPDATE : 2015.09.18
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