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高果糖の影響は?

こんにちは。佐々木です。

今回は先週に引き続き、異性化糖(高果糖コーンシロップ、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖とも言う)のお話です。

異性化糖についての詳しい説明は、先週の記事をご覧ください。

今週は、この異性化糖の健康への影響をお伝えします。

異性化糖のような糖から過度の果糖を摂りすぎている人は、
肥満、高血圧、痛風、脂質異常症、メタボリックシンドローム、糖尿病、非アルコール性脂肪肝になりやすいとの報告があります。

ですが、ここで大事なポイント!!
これらは、すべて、過剰なカロリー摂取があった上で、
異性化糖のような糖から過度の果糖を摂りすぎている人に当てはまるということ。

つまり、適切なカロリー摂取をしている人であれば、
多少の果糖の摂りすぎは問題ないということです。

では、なぜ、適切な摂取カロリーを超えて、さらに果糖を多く摂ってしまうと、
先に挙げたような病気になりやすくなってしまうのでしょか?

果糖もブドウ糖も肝臓で代謝される糖ですが、
果糖の方がブドウ糖よりも早く代謝されます。

そして、すみやかに脂肪酸へと合成されていくのです。

また、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の濃度を上昇させる可能性のある超低密度リポたんぱく質(VLDL)の分泌を促進させます。

さらに、痛風の原因となる尿酸も合成されやすくなります。

これらの結果、
肥満、高血圧、痛風、脂質異常症、メタボリックシンドローム、糖尿病、非アルコール性脂肪肝になりやすくなると考えられています。

太ったお腹

なので、ただ単に果糖が悪いのではなく、過剰なカロリー摂取をした上で、多量の果糖を摂取することが病気の原因になると考えるべきかと思います。

そういった意味でも、手軽にカロリーが摂れてしまうようなジュースに、大量に含まれる異性化糖には、注意が必要だということです。

佐々木由樹

東京都出身 女子栄養大学栄養学部卒業
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻 社会予防疫学分野 客員研究員

UPDATE : 2013.10.17

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