糖質とり過ぎ注意!
肥満や糖尿病はもちろん、万病と老化のもとです。
からだにとって大切なエネルギー源である糖質ですが、必要以上にとり過ぎてしまうと、余った糖質(ぶどう糖)が、さまざまなトラブルを引き起こします。

ぶどう糖が中性脂肪に変わり、体脂肪として過剰にたまれば肥満です。
ぶどう糖がたんぱく質と結びつく「糖化」も見逃せません。糖化したたんぱく質は本来の機能を失ってしまい、肌や骨の老化も加速させます。血液をドロドロにする原因にもなっていて、動脈硬化や糖尿病を進行させます。その結果、命取りになりかねない心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなるのです。
全身の血流も悪くなり、神経が痛み、免疫力も低下し、歯周病や感染症、認知症、骨粗しょう症、がん……などの誘因にもなることが分かってきました。糖質のとり過ぎは、老化と万病の“ベース”を作っていると言ってもいいでしょう。

高血糖が危ない
健康診断の検査項目としておなじみの「血糖値」は、血液に含まれるぶどう糖濃度のこと。このぶどう糖がエネルギーとしていつでも使えるように、一定の血糖値が保たれているのが健康な状態です。
空腹時の血糖値は、通常70~100㎎/dLの正常範囲内に収まっています。食事をすると血糖値は一時的に上昇しますが、食後2時間もすればもとに戻ります。健康なら、たまに暴飲暴食しても1食くらい抜いても、空腹時の血糖値がこの範囲から大きく外れることは、めったにありません。
ところが、常に糖質をたくさんとり続けていると……。からだはそれを上手に利用したり、ストックしておく機能を徐々に失い、いつも血糖値が高めの状態、「高血糖」になってしまいます。
糖尿病で10年短命に
高血糖がずっと続く病気が糖尿病※です。
2007年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病とその予備群の合計は約2210万人。なんと成人の4~5人に1人が該当します。もはや人ごととは言えませんよね。糖尿病になると、10~13年も寿命が短くなってしまうんですから!
※本サイトでは、特別な記載がない限り「糖尿病」は「2型糖尿病」を指します。糖尿病には1型と2型があり、糖尿病患者全体の90~95%を占める2型糖尿病は、主に生活習慣の影響を受けて発症します。1型糖尿病は自己免疫などが原因で発症するタイプの糖尿病です。
UPDATE : 2015.09.18
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